産婦人科から退院の日。嫁は退院の直前まで看護師さんと赤ちゃんの食事について話をしていた。今後は一人でやっていかないといけないので必死である。というわけで嫁は必死で余裕ゼロ。あんたも育児をたのんまっせてなかんじで退院時の赤ちゃんのだっこは僕の役目。退院の直前に記念撮影をしてもらうのだが、なれないだっこなので早く終わりにしてくれと心の中で叫ぶが、こういうときに限って何枚も写真を撮られるので閉口する。
産婦人科の前と、なんの変哲もない国道2号の信号待ちの時にもパチリとやられるので「おまえは林家ぺーか!」とつっこみたくなった。
この日は嫁の実家にお泊まりし、子供のありとあらゆるお世話をすることになっている。育児経験ゼロなのでどきどきものだ。赤ちゃんのだっこの仕方、おむつの替え方、ミルクの作り方といった基本動作を教えてもらった。いずれも1回やれば何とかなる感じ。
一つ一つの動作は簡単だが、1日に何回も繰り返し行う必要がある上、赤ちゃんというワレモノ中のワレモノを扱うのだから丁寧かつ手早くこなさないといけないのでなにをするにしてもプレッシャーを感じてしまう。これは大変だ。とてもじゃないが他人の子に対してここまでやれる気がしない。親が子にしてやれる行為はプライスレスなのだと思う。
この日から子が母乳を飲み始めたのにはとても感動した。今までほとんど飲めていなかったのに、急に堰を切ったかのようにゴクゴク飲みだした。この様子を見て嫁が安心したのか、僕に対するあたりがとても優しくなった。ヨカッタ。
この日急遽購入した電動搾乳機もちゃんと使えるのか不安があったが、問題なく搾乳できた。事前に搾乳した母乳はほ乳瓶にためておき、夜中の授乳に使用することにした。
心配であった夜泣きはほぼなく、3時間おきに起きて、母乳を与えれば何事もなかったかのように寝てしまう。満腹になるととりあえずすぐに寝てしまう性格なのでとても楽である。育児の不安要素が少しは楽な方向にかたむいてくれたのが良かった。