西表島 仲間川クルーズで秘境を満喫

西表島のいいところはその秘境ムードにある。
なんせ自然が豊富で人がいない。手つかずの自然が島の大部分を占めていて人はしまのはじっこの方でひっそりと暮らしている、そんな感じである。かつて西表島はマラリアの大流行のため、人が住むことが元々困難だったらしい。そのうえ、島にはこれといった産業がなく、漁業で生計を立てるのも厳しいようだ。これだけ人を拒む要素がそろっているからこそ、最高レベルの秘境ムードを維持できるのだと思う。
島について早々、仲間川クルーズに参加した。仲間川というマングローブが生い茂る川をさかのぼり、西表島の自然を満喫できるツアーで、西表島に来たなら是非参加すべき。
クルーズの船

仲間川はちょっと上流に行くとたちまち熱帯のジャングルの様相となり、人工物が全く見えなくなる。聞こえるのは船のエンジン音とマングローブに住む虫と鳥の鳴き声だけ。まさに異次元の世界である。USJのジョーズのクルーズみたいと嫁は言っていた。もちろんホオジロザメの襲撃や急流下りのような刺激的なイベントは存在しないが、自然の濃度の濃さにドキドキしてしまう。

マングローブ

仲間川ツアーの目的地は上流にあるサキシマスオウの木周辺の遊歩道である。サキシマスオウの木というのは根っこがもりあがっている、熱帯によくありそうな木である。カンボジアのアンコールワットのあたりで似たような木をよく見た記憶がある。サキシマスオウの木周辺は遊歩道があり、ツアー参加者は15分ほど、周辺を散策することができる。樹齢400年のサキシマスオウの木周辺は聖域のような雰囲気で、ゲームの話で恐縮だが聖剣伝説のマナの聖域みたいな雰囲気である。

サキスマスオウノキ

周囲からは蝉の鳴き声しか聞こえてこない。すごい空間。そんなさなか、ツアー参加者の一部からどよめきがおこる。イリオモテヤマネコ?らしき動物がジャングルの奥に見えるという。見てみるとたしかに、遠くに茶色いネコっぽい動物がうごめいているのが見えた。もっとこっちに来てくれと思ったがその願いも叶わず、ネコっぽい動物はジャングルの奥へと消えていった。遠すぎて写真も撮れなかった。イリオモテヤマネコについては動物園でみれるような動物でもないのでこの珍獣の突然の登場には驚かされた。ちなみに西表島にはふつうのネコも野生化してすんでいるらしいので、ただのネコだった可能性も十分ある。でも、あんな人里離れたジャングルに普通のネコは居ないよな~と思いたい。
参加するなら朝一番の便をおすすめしたい。参加者が少ないから船の好きなところに座れるから。二番目以降の便は参加者が多く、船が満席だった。

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