グアテマラ スペイン語学留学日記 20030102

早朝、6:00にコパン発のバスに乗る。バスの中では前日のアルコールによる腹下りで便意をもよおしまくったが、バスにはトイレがついておらずひたすら我慢するはめになる。バスの運転は荒っぽくくねくねまがる山道を高速で駆け抜けるスリリングなものだった。対向車が来よったらやばいな~とか思ってみていたが、立花隆の「臨死体験」のおかげで不思議と心はおだやかだった。SPS(サンペドロスーラ)に着くと、トイレへ直行。ガスを抜いただけで、だいぶ楽になった。ラセイバ行きのバス停を探しているとアジア系のおっちゃんが道を教えてくれた。おっちゃんはわざわざ「Speak English?」と訊ねてくれているのに「Si」とスペイン語で答えている俺。
スペイン語と英語が勝手に混ざってしまう。これはあまりよくないが通じているからいいか。バス停への道で車にひかれそうになった。ここらのドライバーは歩行者をみかけてもスピードを落とそうとしないのでかなり危険だ。ひょっとしたら強盗なんかよりもずっと恐ろしいかも。バスのチケット売場はものすごい人。スペイン語で言うところのMucha Henteである。とにかく行列が進まないのである。一人の人間がチケットを買うのに1分以上はかかっている。どうしてそんなに時間がかかるのかは列の前あたりまで来たときにわかった。まず、順番を平気で抜かそうとするやつが多い。しかも老人だ。お年寄りには先にチケットを買わせてあげるのがこの国のマナーなのだろうか。あと、バスに乗る人の名前をわざわざ手書きで紙の台帳らしきものに書き込んでいた。
チケット売場の職員が一人で手書きをしているため時間がかかる。
あと僕の場合は外国人だからなのか、パスポートの提示まで求められた。
バスに乗る人の名前をわざわざ記録する意味ってなんなのかな?時間ばっかしかかって非行率だと思う。名前がほしいなら乗客に名前をかかせればいいのにね。非行率なオペレーションを改善しようとしない姿勢がホンジュラスという国を象徴している様に感じられた。
SPSからラセイバまではひたすら広くてまっすぐな道をバスで走った。まるで高速道路のようで信号機はほぼゼロ。車もほとんど走っていない。でも時間が経つのは遅く感じられた。
ラセイバは暑い。一気に夏の気候になる。とにかく財布に金が無かったので銀行へ行く。バス停近くの銀行へ行くが、TCを換えてもらえずショックを受けた。TCを知らないの?
セントロまでタクシーで移動し、近くの銀行へ入る。ここでも行列がなかなか消化されない。窓口でもっぱら働いているのは男性一人でもう一人の女性はなにもしておらず、ただ窓口の前に座っていた。銀行内にアイワ製のラジカセがおいてあり、ラテン音楽が流れているあたりがいかにもホンジュラス。ところでプリンタの上に置いてある卵ケースはなんなのだろうか?
そんなことはどうでもいいが、自分の番になって、TCを渡すや怪訝そうな顔をする兄ちゃん。おいおいここらの銀行員はTCを知らないのか?しばらく待ってろと言い残して裏へ行ってしまった。そんな難しいことを頼んだ訳じゃないのにね。窓口にもどってきた兄ちゃんはちょっと後ろで待っててくれと言ったのでひたすら待つ。15分ぐらいしてようやく現金とパスポートが返ってきた。ひょっとしたらこのままなくなってしまうのではと少し不安になっていただけに一安心。
でも、たかがTCの両替に1時間もかけてるホンジュラスって一体。
次は飛行機のチケットだ。飛行機のチケット屋をたらい回しにされたあげくチケットを入手。でも高かった。
明日の朝6時半に飛行機はでるらしい。その上、出発の1時間前には来いという。なんだかめちゃくちゃ早い。タクシーとかあるんかいな?
次は宿さがし。とにかく早く休みたかった。歩き方に載っている一番安い宿、パン屋の2階にあるという「ホテルイベリア」に泊まることにした。安いのがとりえと書いてあったが、まあ悪くない部屋だと思った。

水と食事とビールを買ってきてシャワーを浴びる。久々に体を洗った。水シャワーだろうがあまり気にならない。シャワーが終わってタオルを乾かそうと外に出たとたんがちゃんとドアが閉まってしまった。あれま、私はぱんつ一丁ですぞ。一瞬で石化する俺。異国の地でパンツ一丁でロックアウトされるとは・・・

下のパン屋へ行き、半裸で事情を説明すると、10分ぐらい待たされた後、マスターキーを持ってきてくれた。若きパン職人である彼らは極めて紳士的な態度をとってくれたわけだが、そのよそよそしい態度が身にしみた。

部屋に帰ってビールのおかげでもよおした便意をさっそくトイレでなぐさめてやる。にゅるにゅるとところてんのごとく細長く絞り出されるうんこをやや感心しながら眺めていた「うむ3日ぐらいためててよかった」と感慨にふけっていると便器のはじの方にかさかさうごく黒い影を発見。

こ、こりはもしかすると、ゴキブリではありませぬか。

今回の旅での発お目見えに一瞬で酔いがさめる。そんなときのために買っててよかった「バイゴン」こと超強力殺虫剤。
便器の後ろのあたりの怪しいところをシューシューねらい打ちしていると出るわ出るわゴキブリ大放出、出血大サービス、もってけドロボー。一気に修羅場と化すホテルイベリア10号室。ゴキブリジェノサイドマシンと化した僕はバカボンに出てくるおまわりさんのごとくバイゴンを乱射しまくった。物理攻撃はしたくないから。たちまちケミカルな香りが充満する密閉空間。なんせちょくせつバイゴンを浴びせたわけではないのに勝手に天井からぽとりと落ちてのたうちまわるゴキブリまででる始末。

うむ、バルサンを焚いたようなもんだしな。こんな地獄絵図のような部屋で寝るのはもうこりごりだ。二度とこねえ、こんな宿。

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